いつか俺が

PS4版からPS5版への無料アップグレードはなぜNG?景品表示法の仕組みをわかりやすく解説

1. はじめに

「PS4版マインクラフトを購入すれば、PS5版へ無料アップグレード可能!」そんなお得な話があると、消費者としては嬉しいですよね。しかし、これが景品表示法違反にあたる可能性があるのです。

「同じ価格(2,640円)で販売されているPS4版とPS5版なのに、なぜ無料アップグレードが問題視されるの?」と疑問に感じる人も多いでしょう。

この記事では、景品表示法の観点から、なぜ無料アップグレードが違反とされるのかを、わかりやすく解説します。


2. 景品表示法とは?

まず、景品表示法(正式名称:不当景品類及び不当表示防止法)について簡単に説明します。

目的

景品表示法では、特に以下の2点が重要です:

「景品」とは?

ここで言う「景品」とは、商品やサービスを購入・契約した人に対して無償で提供される「オマケ」のことです。

例えば:

これらはすべて「景品」として扱われ、法律の規制対象になります。

特に「無料」という言葉には消費者を強く引きつける力があるため、法律上の扱いが厳格なのです。


3. PS4版とPS5版が同じ価格なのになぜ問題なのか?

PS4版とPS5版のマインクラフトは、どちらも2,640円で販売されています。それなら、「無料アップグレードがあっても問題ないのでは?」と思うかもしれません。

しかし、ここで重要なのは「取引条件の明確さ」と「景品の価値の制限」です。

景品類の価値は本体価格の20%まで

景品表示法では、商品やサービスに付ける「オマケ」の価値は取引額の20%以内と定められています。

つまり、PS4版に付けられる「オマケ」の価値は最大528円までです。

無料でPS5版(2,640円相当)を提供することは、この20%の上限を大幅に超えているため、違反と判断される可能性が高いのです。


4. 「無料」と「有料」の大きな違い

法律では、「無料」と「有料」の線引きが非常に厳格です。

528円を超える価値は景品ではない

PS5版が2,640円の価値を持つ以上、「無料でのアップグレード提供」は明確に20%の範囲を超えています。そのため、法律の基準を満たさないと判断されるのです。

法律用語の補足


5. 無料アップグレードがNGになる理由

そのため、企業が法的リスクを回避するためには、「無料」ではなく「わずかな対価」を設定する必要があるのです。


6. 法律を守るために企業が取る対策

これらの対策を取ることで、景品表示法違反を回避できます。


7. まとめ

PS4版マインクラフトを購入した際に「PS5版が無料でアップグレード可能」とすることは、景品表示法の「有利誤認」と「過大な景品類の提供」に該当する可能性があります。

景品表示法は、消費者が冷静に合理的な判断をするための重要な法律です。企業側も消費者側も、そのルールを理解しておくことが大切ですね。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

これで、PS4版からPS5版への無料アップグレードがなぜ問題になるのか、その仕組みが少しでもクリアになれば幸いです。

モバイルバージョンを終了